イソトレチノインは1980年代から欧米を中心に使用されており、アメリカ食品医薬品局(FDA)が承認した重症ニキビに対する治療薬として、40年以上にわたる使用実績があります。国際的な研究によれば、イソトレチノインによる治療の有効率は80〜90%以上と報告されており、他の治療法と比較して圧倒的に高い改善率を誇ります。特に嚢胞性ニキビ(膿を持った大きなニキビ)や結節性ニキビ(硬く腫れたニキビ)といった重症例に対して顕著な効果を発揮します。
日本国内では保険適応外となるため自由診療での処方となりますが、近年、この治療法を取り入れる施設が増えています。神田鈴木皮膚科でも、これまで多くの患者さまがイソトレチノイン治療によって長年のニキビの悩みから解放されています。
イソトレチノインの最大の特徴は、ニキビの根本原因である皮脂腺に直接作用し、皮脂の分泌を劇的に減少させる点にあります。通常の抗生物質や外用薬が「今あるニキビを治す」対症療法であるのに対し、イソトレチノインは「ニキビができにくい肌質に変える」という根治療法です。そのため、治療終了後も長期間にわたって効果が持続し、ニキビの再発率が非常に低いことが臨床研究で証明されています。
また、イソトレチノインはニキビだけでなく、開いた毛穴の改善や皮脂によるテカリの抑制にも効果があるため、美容皮膚科の観点からも注目されている治療法です。肌質そのものを改善することで、化粧ノリが良くなり、メイク崩れしにくくなるなどの副次的な美容効果も期待できます。