シミは私たちの肌に現れる色素沈着で、多くの方の悩みの種となっています。ただ単に「シミ」と言っても、実はその種類や原因、適切な治療法は様々です。ご自身のシミがどのタイプなのかを知ることが、効果的な治療への第一歩です。
老人性色素斑(老人斑)
加齢とともに現れる茶色や黒褐色の平らなシミで、俗に「日光黒子」とも呼ばれます。主に顔、手の甲、前腕、デコルテなど、日光に曝される部位に発生します。長年の紫外線による蓄積ダメージが主な原因で、40代後半から増え始め、50代以降に顕著になります。
大きさは数mm〜1cm程度で、徐々に数が増えたり、濃くなったりすることが特徴です。一般的に健康上の問題はありませんが、見た目の印象を大きく左右するため、多くの方が気にされています。当院のQスイッチルビーレーザーは、この老人性色素斑に非常に高い効果を発揮し、多くの場合1〜2回の治療で劇的な改善が見られます。
雀卵斑(そばかす)
小さな茶色の点状のシミで、主に鼻筋や頬に集中して現れます。遺伝的要素が強く、幼少期から現れることも多いのが特徴です。また、日光を浴びると濃くなったり増えたりするため、季節によって目立ち方が変化します。
雀卵斑は肌の浅い層(表皮)に存在するため、適切な治療によって効果的に薄くすることが可能です。当院では雀卵斑のタイプや濃さに合わせたレーザー治療・IPL光治療で、自然な肌トーンを取り戻すお手伝いをします。季節の変わり目に気になりだす前に、ぜひ一度ご相談ください。
ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)
別名「安定母斑」とも呼ばれ、青みがかった灰色や茶褐色のシミです。頬骨の上や眼の周りなどに現れることが多く、日本人を含むアジア人に多く見られます。真皮層(肌の深い層)に色素が沈着するため、通常の美白化粧品や光治療では除去が難しいことが特徴です。
当院では、ADMに対しても効果的なレーザー治療を行っています。ADMと診断された場合のレーザー治療は保険適用となりますので、ぜひ一度当院の専門医にご相談ください。
肝斑(かんぱん)
両頬や額、時には鼻筋や顎に左右対称に現れる淡い茶色のシミです。ホルモンバランスの変化、紫外線曝露、ストレス、睡眠不足などの複合的な要因で発生し、特に妊娠、経口避妊薬の使用、更年期などで悪化することがあります。
肝斑の治療に関してはレーザーの照射により肝斑が悪化する可能性があることから、当院では肝斑の患者さまへはレーザーによる治療は行わず内服薬を処方しております。
くすみ
肌全体が暗く見える状態で、血行不良、乾燥、紫外線ダメージ、睡眠不足、喫煙、加齢などの様々な要因が複合的に作用して起こります。単発のシミとは異なりますが、肌の透明感を失わせ、実年齢より老けて見える原因となります。
当院では最新のIPL治療を用いて、肌のターンオーバーを促進し、くすみを改善します。さらに、くすみの原因に合わせたスキンケアアドバイスも提供し、透明感のある肌を取り戻すお手伝いをします。「化粧のノリが悪い」「顔色が悪く見える」とお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。