抜け毛・薄毛には、円形脱毛症や、男性型脱毛症などがあります。
円形脱毛症と一口に言っても、抜けていないところがあったりまだ抜ける余地があるところがあったりなど、状態はさまざまです。したがって治療も、それぞれに合わせて行っていく必要があります。
男性型脱毛症（AGA・エージーエー）では、加齢とともに、額や頭頂部から薄くなり、進行していきます。早い方では20代から始まります。ご自分でAGAだと思っていても、円形脱毛症やほかの病気が原因であることもあるので、検査をして診断することが大切です。AGAは、早めに治療を始めることで進行を遅らせることが可能です。この場合、自由診療で「プロペシア」という薬を服用します。
女性も、髪にハリがなくなってきた、ボリュームが落ちてきた、と悩む方は多くいらっしゃいますが、脱毛の発症にはホルモンのバランスが関わっているため、男性と同じ薬では対処できません。女性には、女性の薄毛用の「パントガール」という薬があります。また、女性の場合、髪の毛1本1本が細くなっているので、髪の毛を丈夫にすることで薄毛がある程度改善されます。そのため、育毛剤や飲み薬で効果が実感されやすいのです。
加齢による脱毛は完全に止めることはできません。しかし治療によって、悩みが解消されたり、生活によい影響が出たりすることが期待できます。